キャリアを重ねてもなお、
学ぶことがある。
私もこれまで、数々の現場を経験してきました。完成に3年近くかかった建築物の現場もあったし、トンネルなどの現場もたくさん見てきています。しかし電気工事の施工管理という仕事において「これで十分」と感じたことはありません。どの現場でも新たな発見があるし、現場を一つ経験するごとに、知識が増えている。それでもなお、わからないこと、学ばないといけないことはたくさんあるんです。
例えば、トンネル内に照明器具を据え付ける際、ナットで固定します。従来のやり方でも、施工主の求める基準はクリアした耐久性を持っています。しかし、それが絶対、ではありません。ナット自体の技術改良もあるし、ナットを締め付ける際の新工法が誕生することもある。新たな技術・工法を選ぶことで施工コストは上がったとしても、天井からの異物落下という事故を防ぐ確率が高まり、またメンテナンスコストが抑えられるのであれば、挑戦する価値はある。新たなやり方を取り入れるには、自分自身が勉強しておかないといけないんです。
「昔の知識だけでOK」
という世界ではない。
電気施工管理として、電気の知識を高めるのは当然のこと。それに加え、建築などの分野も知っておかないといけない。特に建物では、いろんな分野の工事が同時並行で進みますから、他の工事の様子を知っておかないと、電気工事の的確な工程表が引けません。
労働安全衛生法や消防法など、諸法規も知っておく必要があります。国内のどこかで大きな事故や災害があると、関連する法規が厳しくなることもある。そういった情報も頭に入れておかないといけない。「昔の知識だけでOK」ということはなく、安全で高品質な工事を提供するには、技術と知識のアップデートが常に欠かせません。
全員でゴールに到達する、
という醍醐味。
だからこそ面白いとも言えます。いろんな分野を学ぶことで、自己の知識と技術力を高める。現場の協力会社のスタッフや工事関係者など、高水準の知識・技術を持つ者同士がコミュニケーションを深め、力を合わせて一つの現場を完成させていく。忙しい時もあるし、状況が整わずに施工に手間取ったりする時期もある。互いの思いがぶつかって議論になることもある。けれど、いくつもの山を全員の力で乗り越え、一つのゴールを実現する。それが電気施工管理という仕事の醍醐味ではないでしょうか。
積み重ねた実績は、自分の財産となり、そして長沼電業社という会社の信頼につながっていく。そんな手応えを感じることのできる仕事だと思います。